雄くんのラブコール
こんにちは。バードスタッフの山下です。
これからが冬本番ですね。今年2回、少ない量ではありますが、雪が降りました。
本日は寒さとは逆の、只今、恋の季節到来のホットな鳥をご紹介致します。
本日の主役は、ロリキートランディングの中でインコちゃん達と一緒に生活している、
『キンケイ』(学名:Chrysolophus pictus)です。
漢字で書くと、『金鶏』と書きます。キジ科・キジ目の鶏の仲間です。
雄と雌で羽根の色が異なり、雄の羽根の色は、赤・緑・黄・青・金色からなる、
非常に美しい羽根の色をしています。
由来は漢字で表しているように、羽根の色からです。
雌は褐色の地味な色をしています。
卵を地面で産んで卵を温めたり、雛を育てる時に外敵に見つからない様に、
保護色になっている為、地味な色合いをしています。
全長は、雄で1m、雌で65cm程です。
当園の近辺にも、野生のキジは生息しているのですが、
キンケイは中国の標高900m?1300m程の山岳地帯に生息しております。
当園は標高860m程なので更に高い場所で生息しています。
野生では派手な色合いの割には隠れるのが上手く、見つけにくいそうですが、
日本でも江戸時代位から、愛玩鶏として飼育していたそうです。
普段は各々で生活をしているキンケイ達。
雌のキンケイちゃんも、リラックスして座っています。
雌の羽根の色は確かに地味ではありますが、
目は黒目でクリクリして、目の周りのアイリングが赤色で、
赤い色のアイシャドーのお化粧しているみたいで、とっても可愛いですよ♪
そこに、雄がやってきました。当園の雄くんは今が恋の季節。
自分の美しさを存分に雌に見せて、アピールしていました。
ディスプレイしている姿を動画で撮影しましたので、御覧下さいませ。
ディスプレイの仕方は、
雌の前で、黄金の襟の部分の羽根をパッ!と広げて雌に見せます。
「どう?僕の羽根、綺麗でしょう?」
と、一生懸命雄がアピールしていても・・・
雌は雄の飾り羽には興味が無いらしく、余所見しています。
雌が移動をすると、すかさず追いかけていきます。
「お?い、待ってよ!」
雄も諦めずに、懸命に雌を追いかけて、
雌の前に立ち、ディスプレイをします。
どれ位、飾り羽根が広がるのかといいますと・・・
こんなにも広がります。一番上の写真と見比べると広がりがお分かり頂けるかと思います。
まるで、分度器の様ですね。
黒目がその時小さくなり、ちょっと怖い顔になります。
雄の一生懸命さが伝わります。
残念ながら雌はまだ、恋の季節では無いようです。
30分程ディスプレイしていましたが、今日のところは雄も諦めたようです。
雄は頑張りましたが、今日は空振りに終わってしまいました。
雌は卵を産んだ経験もあるので、雛が誕生するのを楽しみにしています。
ロリキートランディングには、只今雄1羽と雌3羽います。
インコ達は上に居ることが多いのですが、キンケイ達は地面に居ます。
地面にも注目して頂き、
インコ達に負けない派手な色合いの羽根を持っているキンケイを見に来て下さいね!
頑張れ、雄くん!
?小学生の入園が無料!
平成22年12月1日から平成23年3月31日までの間小学生の入園が無料となります!
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- [2010/12/19 08:00]
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鮮やかな姿
皆さんこんにちは。
バードスタッフの宮田です。
富士花鳥園周辺は最近日中でも凍えるような寒さになってきました。そんな寒さの中、今日はエミュー牧場横の水鳥池に珍しいお客さんが来ていました。
カワウです。
魚でもいないかと探しに来たのでしょうか?
写真では分かりにくいのですが、紅葉の中でとても絵になる光景でした。
今日は、そんな紅葉の景色にも負けない鮮やかな鳥をご紹介したいと思います。ご覧下さい!
本当に体中が極彩色で、ぱっと目をひくいでたちをした鳥ですね。
その名を【キンケイ】英名:Golden Pheasant. 学名:Chrysolophus pictus.といいます。こちらはメスです。
本当に同じ鳥かと思える地味な色彩の羽根をしています。
でも良く見ると、つぶらな眼の周りがピンク色に縁取られていて、愛嬌のある可愛い顔立ちをしているんですよ!
野生のキンケイは、中国南西部、チベット、ミャンマー北部の山地に生息しており、植物や植物の種子、昆虫などを捕食しています。
しかし、用心深く身を隠すのが巧い為に野生のキンケイの生態は未だ明らかになっていないそうです。おっ、オスがメスに出会いました。
オスが近付いていきます。
「ねえねえ、ちょっとお話しない?」
しかし情熱的なオスに対して、メスはつれない態度で全く相手にしようとしません。「よーし、こうなったら奥の手だ!」
「シャキーン!!」
お分かりでしょうか?
首の部分にある兜のような飾り羽がイチョウの葉みたいに開いています。
ちなみに裏側から見たらこんな感じです。
オスは繁殖期になると鮮やかな羽をメスに見せつけ、こうやって襟元の飾り羽や尾羽などを開いてディスプレイします。
短い「シュッッ」という声を出しながら何度も何度もメスの前に飛び出し、飾り羽を見せ付ける様は、真剣なオスには悪いのですが、なかなか笑える眺めでもあります。「ほら、かっこよくなった僕を見て!」
先程より情熱的に迫りますが……残念かな、結局メスに逃げられてしまったようです。
でもめげずに何度もトライしてね!
この様な思わず笑ってしまう光景も繰り広げられていますので、皆さん鳥達のことを良く見て色んな発見をしてみて下さいね。
- [2009/11/20 08:00]
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