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 2008年07月 

ユキノシタ 

園庭に咲く植物 Vol.14

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ユキノシタ (雪の下) 別名:虎耳草(コジソウ) 学名:Saxifraga stolonifera 
ユキノシタ科 ユキノシタ属


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学名のSaxifragaは、ラテン語のsaxum(石)+ frangere(砕く)が語源となっていて、その由来には、岩石の割れ目に生える、尿の結石を溶かす、などの説があるそうです。
stolonifera は匍匐枝の意味です。


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日本でのユキノシタの名前は、その名のとおりに、寒い冬に雪の下になっても枯れないからそう呼ばれるようになったと理解していますが、白い舌状の花の形から「雪の舌」、それが変じて「雪の下」となった説もあるようです。

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開花期の葉を乾燥させたものは虎耳草(こじそう)という生薬で、その煎液には利尿、消炎などの効果があり、葉のしぼり汁は、耳だれ、かぶれ、湿疹などに効くそうです。また、葉は山菜として天ぷらにしたり、おひたしなどにして食べることもあるようですが、これらはまだ食べたことがありません。

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下向きに長く伸びた2枚の花弁が特徴です。
富士花鳥園では、屋外の散策路から少し奥まった場所や、岩陰、木の根元など、薄暗くて湿気の多い場所で見ることが出来ます。