ノリウツギ
園庭に咲く植物 Vol.20ノリウツギ(糊空木) 別名:ノリノキ(糊の木)、サビタなど 学名:Hydrangea paniculata
ユキノシタ科 アジサイ属
paniculata(パニキュラータ)は円錐花序の意味ですが、フクシアの原種にも F.paniculata の名前が付いた品種があります。茎が中空なので「空木」の名がつきました。
「のり」は、樹皮の内皮をはいで水につけて粘液を出させ、それを和紙を漉(す)くときの糊として使ったことから、この名前があります。
和紙は、楮(こうぞ)を原料にして作られますが、この糊空木で作った糊(のり)を混ぜることで漉(す)いた紙同士がくっつかなくなるそうで、同じ用途で使われるトロロアオイに比べて、腐りにくい性質があるようです。ノリウツギ材は、杖、木クギ、カンジキ、かさの柄、つまようじなどに使われるなど、用途は多いと聞きます。
アイヌの人たちが好んでつくった「サビタのパイプ」は、ノリウツギの根から作られ、愛煙家の間では有名だそうです。
サビタとは、アイヌ語ではなく、東北の方言が北海道に伝わったといわれています。
アイヌの女性は髪を洗うのに使用したりと、「サビタ」には色々な使い道があるようです。
- [2008/07/24 10:00]
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