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 2009年05月 

イカリソウ 

園庭に咲く植物 Vol.35

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イカリソウ 学名:Epimedium grandiflorum var. thunbergianum
和名:碇草・錨草  別名:三枝九葉草(さんしくようそう)
メギ科 イカリソウ属 の 落葉多年草

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学名にはそれぞれ、
Epimedium    : イカリソウ属
grandiflorum   : 大きい花の
thunbergianum : 「ツンベルク」スウェーデンの植物学者 の 意味があります。

和名のイカリソウ「碇草」は、船の碇(いかり)に似ているところからこの名前になりました。
「錨草」とも書きます。

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また、生薬名を淫羊霍(いんようかく)といい、精力剤として有名にりましたが、当時の漢方薬ブームにより、この辺の薬草は乱獲され、数は激減しました。

本来の淫羊霍は中国原産の同属のホザキノイカリソウ E. sagittatum (Sieb. et Zucc.) Maximです。日本産の場合は、和淫羊霍(わいんようかく)と呼ぶ方が正しいようですが、効き目は同じといわれています。
淫羊霍の名は、ヒツジがこれを食べて1日に100回も交尾をするほど、精力絶倫になったという伝説によるそうです。

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イカリソウの地上部には、イカリインという成分が含まれています。
このイカリインを用いての動物実験では、精液の分泌を促進する働きのあることが確認されました。
精液の分泌を促進する配糖体エピメジン、イカリイン(フラボノイド類)、マグノフリン(アルカロイド類)の成分が含まれ、強壮、強精の作用が認められている薬草でもあります。