ベゴニア品種改良
こんにちは 植物スタッフの篠原です。
品種改良担当の私のブログでは恒例となってきましたが、
本日もベゴニアの品種改良で生まれた子供たちを紹介したいと思います。
早速ですが、まだ小さな苗の子供たちをご覧ください。
どうです?いつもの球根ベゴニアとは少し違うと思いませんか?
今回生まれたベゴニアたちには葉に模様があるんですよ!
母親にはいつものように球根ベゴニアを使ったのですが、
父親には、姿形の大きく異なる木立性ベゴニア(Erect stemmed begonia)を使用したんです。
その父親が、このバレンシアという品種です。
鮮やかなオレンジ色の花の矢竹型木立性ベゴニアです。
でも、少し不思議な点があるんです。
このバレンシアと言う品種には斑紋があまり無いんですよ。
若い葉はほぼ無地で、株全体の殆どは無地か薄っすら白い点が入る程度です。
模様の入っている葉は、明瞭な白い点がポツポツといった感じです。
あらためて、今回の子供たちを見てみましょう。
ご覧の様に、葉全体に鮮やかな模様が入ります。
両親とは大きく異なる模様です!
葉の形が球根ベゴニアに近いこの子供も細かな白点が葉全体に入っています。
隔世遺伝かな?と思い、更にその両親も調べてみましたが、模様は殆ど入らない品種でした。
今回は遺伝の複雑さを垣間見える面白い交配結果になりました!
これからこの子供達がどのように成長し、どのような花を咲かせてくれるのか非常に楽しみです!
- [2010/08/12 08:00]
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