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 2012年08月 

吊鉢用の品種改良 


こんにちは 植物スタッフの篠原です。

今日から8月ですね。今年は真夏日が続き、夏バテしてしまいそうです。
それでも、朝霧高原にある富士花鳥園は標高が888mの位置にあり、平地より5~6℃気温が低いので30℃を超える日はほとんどなく、市街地よりは大分すごしやすい環境ですよ!

温室内の植物も暑さに耐えてがんばっています!
今回は吊鉢用に当園で改良された花をいくつか紹介します。

まずはアブチロン!
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黄色花の茂りよいタイプで、小さい花がたくさん咲きます。
ハンギングというよりはまだまだ横張りですね・・・

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ハンギングとしては花の大きめの品種です。
その分、枝分かれが少ないですね~

鉢花用のアブチロンはカクテルシリーズとして何品種か開発しましたが、吊鉢用のアブチロンの育種はなかなか難しく、まだまだ発展途上です。

続いてはペチュニア!
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3年位前に私が作った紫花の品種です。
小輪多花の品種と中輪の良く垂れる旺盛な品種を掛け合わせたもので、非常に良く茂り、長く垂れる品種です。

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こちらは先ほどの品種の兄弟株。
ちょっと赤みがあるワインカラーで、先ほどの品種よりスリムなシルエットですが長く垂れます。

最後はベゴニアの仲間です。
120801e.jpg
何回かブログで紹介している品種、球根ベゴニア×ドレゲイ・グラスゴウです。
耐暑性は中程度ですが、生育の旺盛さでカバーされています。

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こちらは細弁や剣弁が特徴のボリビエンシス系交配種にペアルケイを交配した品種です。
ペアルケイの葉の銅色は現れず、鮮緑の葉にレモンイエローの花という明るい印象の品種です。

120801b.jpg
こちらは上記の兄弟株。
先ほどの品種とは逆にペアルケイの銅色葉が強く出たアンティーク調の渋めの品種です。
私の最近のお気に入り品種です(^^♪

当園の吊鉢用の花は紹介した品種以外にも何種類もありますが、ほとんどが花鳥園で品種改良された品種なんですよ!
ちょっと見方が変わってきませんか(^^?


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