fc2ブログ

月別アーカイブ

 2012年09月 

球根ベゴニア新品種 

こんにちは。植物スタッフの石田です。

 富士花鳥園では球根ベゴニアの展示・販売だけではなく、交配も行っています。「交配→種の選抜→播種→移植→鉢上げ→苗の選抜」と言う流れを踏んで展示・販売に至っているのですが、今回は、交配によって出来た新しい品種をご紹介したいと思います。

11-81.jpg
11-81 
こちらは11-81と言う品種で、花弁が波打ち、濃い赤色の花を咲かせる品種です。
「11-81」と言うのがこの子の名前のようなもので、「平成11年に交配し、81番目に出来た種」と言う意味です。
この株は次の交配用の親株として保存していて、花弁がもっと強く波打つ品種を作りたいと思っています!


11-146.jpg
11-146
 実はこのベゴニア、花から香りがするんです!芳香性のベゴニアと無香のベゴニア(ベゴニアの場合、香りが無いものの方が圧倒的に多いです)を掛けて作出したのですが、生まれてきた子供は残念ながら無香のものが多く…そんな中、この子は親譲りの香りを持っていたので、この子も保存しています!
 しかし、花弁の枚数が少ないのがネックなので、次は弁数の多いベゴニアと掛けてみるつもりです!


12-82.jpg
12-82
 こちらは大輪で、花弁の先に切れ込みが入っています。この子の親は片方が花弁に切れ込みが入っている品種で、もう片方は全く切れ込みが入っていない品種でした。実生の場合は挿し木と違って個体にばらつきが出ますので、同じ「12-82」でも切れ込みがない子や、微妙な切れ込みが入っている子、花弁の切れ込みが強い子など、ばらつきが出て見ていて面白かったです。


11-118.jpg
11-118
 こちらは若干波打つタイプのベゴニアで、花弁の先にうっすらとピンク色の覆輪が入っています。もう少し濃い色の、原色のような黄色を作りたいのですが、まだ中々作れていないので、これからも交配を続けていきます!


12-83.jpg
12-83
 こちらは花弁に切り込みの入った白色のベゴニアです。交配番号は「12-82」、つまり今年中に交配して種を蒔き、開花した株です!私が交配を行い始めた頃は、こういった花弁の端に切れ込みが入るタイプの白い花が少なかったので、今回は切れ込みが入る白色を目指して交配しました。次はこういった形の花も維持しつつ、綺麗なバラ咲きのタイプや弁数が多く、波打つような形の花の作出も目指して交配していきます!