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ゲンノショウコ 

園庭に咲く植物 Vol.25
080812.jpgゲンノショウコ(現の証拠) 別名:ミコシグサ(御輿草) 
学名:Geranium nepalense subsp. thunbergii  フウロソウ科 フウロソウ属の多年草

080812-1.jpg「現の証拠」 漢字で書くと花の名前のようには見えませんし、ちょっと想像もつきません。
どうやら薬効の表現から名付けられたようです。

080812-2.jpgゲンノショウコの由来は、古くから下痢止めの妙薬とされており、古くの書に、小野蘭山(おのらんざん)が記述した「本草網目啓蒙(ほんぞうこうもくけいもう・1803)」によると、 「根苗ともに粉末にして一味用いて痢疾を療するに効あり、故にゲンノショウコと言う」という記述があるそうです。そのことから「現に良く効く証拠」=ゲンノショウコ となりました。

080812-3.jpg 
民間薬として用いられる薬草の多くは、全草の地上部、茎葉花が主ですが、漢方薬に用いられる生薬は根茎が主体である点で異なります。
地上部を薬草に用いる場合には、最も成分が多く含まれて勢いのよい、植物自体の全盛期が基本的な考え方になり、それが開花期の土用の丑の日ころで、一年分の薬草をこの時期を目安に採取するそうです。

080812-4.jpgゲンノショウコは、日本の民間薬の代表です。
貝原益軒(かいばらえきけん)が記述した、「大和本草(やまとほんぞう・1708)」のなかで、 「陰干しにして粉末にし、湯にて服す。能く痢を冶す。赤痢に尤も可也。また煎じても或は細末にし丸薬として皆効果がある。本草には此功能をのせず。本草は毒草類にのせたり。然れども毒なしという。一度植えれば繁殖し除き難い」と記述されているそうです。

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