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ミソハギ 

園庭に咲く植物 Vol.29

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ミソハギ(禊萩 ) 別名:ボンバナ(盆花) 学名:Lythrum anceps 
ミソハギ科ミソハギ属の多年草

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学名の Lythrum(リスラム)は、ギリシャ語の「lythron(血)」に由来し、花が血のように赤い? ところからつけられています。ancepsは、 (両頭の、茎に両翼のある)を意味します。

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日本での呼び名 「ミソハギ」 の語源は、禊萩(みそぎはぎ)だとも溝萩(みぞはぎ)だとも言われています。後者の語源が示すように、山野の湿地に生える性質を持っています。
ミソハギは「ミソギハギ」を略したもので、「みそぎ」は水を注いで悪魔を払うことです。旧暦のお盆のときに、ミソハギの枝を水に浸して、仏前の供物に禊ぎ(みそぎ)をしたり、地域によっては花に水をつけ、玄関先でおはらいをして祖霊を迎える風習もあることから、「盆花(ぼんばな)」とも呼ばれています。

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生薬名は千屈菜(せんくつさい)と言い、下痢止めなどの民間薬とされる薬草です。開花期に全草の地上部を採取して、天日で乾燥させます。
下痢止め、急性腸炎、膀胱炎、むくみなどには、千屈菜を1日量約20グラム、水0.5リットルで半量まで煎じて、かすを除いて1日3回に分けて服用します。
この煎じ液を冷やして、ガーゼなどに浸して冷湿布すると、あせも、靴擦れ、股ずれ、草かぶれなどの湿疹、かぶれや切り傷などの止血に効果があります。

080831-6.jpgまた、国・地方によっては食用され、若苗を摘み取り、熱湯で茹でてから水にさらしてアク抜きをして調理します。 あえもの、炒め物、佃煮などにして食べたり、花はそのまま生で食べるか、軽く熱湯を通してサラダなどにして食べるそうです。

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