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ハンギングタイプの球根ベゴニア 


こんにちは 植物スタッフの篠原です。

今回は久しぶりに球根ベゴニアの話題です!
私の担当でもある、ハンギングタイプの球根ベゴニア最新花の紹介をしたいと思います!

10月に交配した球根ベゴニアがようやく花をつけたので、将来展示に使えそうな株や、もう一世代交配したら優秀な子供が生れそうな見込みのある株を選抜しました。
10月の段階では展示株に優秀なピコティーが少なかったので、その時はピコティーを狙った交配に力を入れました。

特に欲しかったのが、端正なローズフォームで白地にくっきりとした赤の縁取りを持つタイプでしたが、そのタイプの株が無かったので、少しでも近い花型のものを掛け合わせて挑戦してみました。


IMG_0658.jpg
何とか得られた白地に赤エッジのピコティーです。
細弁で、やや花形が乱れますので、もう一世代交配したいと思います。


IMG_0672.jpg
白地にサーモンのローズフォームピコティー
こちらも交配親に使えそうです。



IMG_0666.jpg
黄色地にエッジ部分だけピコティーが入っている花です。
黄色?オレンジ系のピコティーは派手になりがちですが、エッジだけのピコティーはさわやかな印象です。

IMG_0656.jpg
狙ったわけではないですが、オレンジのマルモラータ(花びらに斑状の模様が入るもの)が出ました。
結構鮮やかな模様の入り方だと思います。
ハンギングタイプのマルモラータは当園では現在非常に少ないので、交配親に使いたいと思います。

IMG_0662.jpg
IMG_0660.jpg
こちらの2枚の写真は先ほどのマルモラータの実生兄弟ですが、マルモラータは出ていません。

このように、当園では常にバリエーション豊かな展示が出来るよう交配を進めています。

最近考えているのが芳香性のベゴニアの育種です。
ベゴニアの花を拾って帰られるお客様が大変多いので、花とのふれあいの一環として香りのある品種を数多く育成し、楽しんでいただこうと考えました。
花の芳香は遺伝しにくいらしく、その育種は困難であるとは思いますが、一生懸命取り組んでいきたいと思いますので、楽しみに待っていてくださいね!!

コメント

以前にサカタのタネのカタログで芳香性の
球根ベゴニアを販売していて育てたことが
あります。
香りのする球根ベゴニアは良いですね。

大変、でも楽しい?

ピコティもマルモラータもすごいですねぇ。私も一時期球根ベゴニヤにこって栽培したこともありますが、なかなか思うようには行きませんでしたね。
交配よりも上手く咲かす方が大変で、特に2年目、3年目となるとだんだんに消滅していきます。
それに比べるとフクシアの方が何とか長持ちします。今はフクシア専門です。こちらも夏越しに神経を使っていますが、駄目にするものが出てきます。挿し木しておくのですが駄目になるものは挿してもなかなか根が出なかったり・・・でも、がんばりますよ。
ブログを見ていると行きたくなりますね~そのうちお邪魔できるようにがんばらなくっちゃ。
皆様も綺麗なお花のためにがんばってくださいね。楽しみにしています。

Re: タイトルなし

じゅんじさん、こんにちは
コメント有難うございます。
返事が遅くなって申し訳ございません
芳香性のベゴニアは交配してもなかなか遺伝しないのですが、数多く交配して香りの強い品種を育成したいと思います!

  • [2009/06/19 12:16]
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  • 植物スタッフ 篠原
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Re: 大変、でも楽しい?

>小原 朱美さん
コメント有難うございます。
返事が遅くなり申し訳ございません

マルモラータは偶発実生ですが、綺麗に模様が出たので親としてうまく利用したいと思います。
ベゴニアもフクシアも日本の平地ではなかなか難しいですよね・・・
そこがいいというお客様もいらっしゃるので驚きです
常によりよいものを目指し、皆様に満足していただけるよう頑張ります!



  • [2009/06/19 12:21]
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  • 植物スタッフ 篠原
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